851/1019
隠居中の霊獣
「…でっかいクジラだな〜。」
さっきまで見えてた景色はクジラの体の一部で隠れてしまった。
「だな、テレビで観るより遥かにでかいな。」
「いやいや、こんな馬鹿でかいの見たこともないですよ。」
「軽くこの島のあのてっぺんよりでかいぜ?」
「お前ら呑気か‼こんなのがさっき軽々この島を飛び越えたんだぞ⁉」
「騒がしいなぁ。」
その声は年老いた男性の声だった。こんな事を前に泰智と早苗は経験していた。
「えーと、貴方だぁれ?」
「わしか?すまないな小さき人よ。わしの名は迂闊に人には話せんのよ。」
「そういう堅苦しい所は何百年たっても変わりませんね。」
早苗の所持していたドラゲリオンのカードが勝手に光り姿を表す。
「あ、久しぶり。」
「久しぶりね早苗。安心して彼は敵ではないわ。」
「と言うと?」
「彼は私と同じ霊獣よ。」
感想や評価、ブクマよろしくお願いします。




