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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
849/1019

決着

「アァァ、アァ。」


 右腕と左足を斬り落とした筈なのに地面を這いつくばりながら泰智に接近する。それ以前にいくらなんでも今まで与えたダメージがまるで現れていなかった。おかしいなと思っているとジョーカーがセイルーンの右腕を持ちそれをセイルーンの側に置くと腕は一人でに動き斬られた断面とくっつき元に戻った。


「駄目だ、もうこいつは人じゃない。既にゾンビだ。」


「…そうか。」


「もう楽にさしてやれ。」


 泰智の肩をポンと叩き階段を登った。最後に残っているのは泰智と蓮だけだった。


「蓮、例え死んでいる奴でも殺したらもう綺麗な手ではなくなるのかな?」


 何時にもなく真面目な声で蓮に語りかけられた蓮は自分は何と言えば良いのか分からなかった。


「…泰智。」


「あーあ、腰抜けはそこに引っ込んでな。」


 突然、泰智がそんなことを言い出したかと思うと影からもう一人泰智が現れた。


「あ、もう一人の。」


「こういう役目は俺がやる。同じ人物でも本体の方はずっとそのままでいろ。」


 影から現れた泰智は本体の方を離れさせ地面に落ちていたラグナロクを手に取りセイルーンの目の前に突き刺し大爆発を起こさせた。セイルーンは跡形もなく消え去った。


「うし、完了‼」


「おい、どういうことだ⁉」


 隣に来た泰智に質問をしようとすると、影から現れた泰智は本体に肩を組み蓮に説明する。


「あー、それは俺から説明するわ。俺はこいつの心に抱えてる闇…と言ったほうが分かりやすいか。人は誰しも心はドス黒い。で、本体の方が禁忌の魔法を使いこうして分かれた。」


「それは、今後大丈夫か?ほら、よく俺が本物だ的な感じで争ったり。」


「ない、とは言えない。正直俺がこうして出るのは本体が出来ないことを俺がする。それが俺の役目だ。それと、自分で言うのは恥ずいが、お前らが危険な状況になった時こうなるから。じゃあ戻るわ。」


 肩を組んでいる状態からそのまま泰智と重なるように消えていった。


「ちなみに、俺が任意で出すときも彼出ます。その時はどっちが本体か分からないようにしてくれてます。」


「…そこんところ後で説明しろ。どうして現れたのか。」

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