最初の依頼
「ところで、あんたらは名前は?」
男は少々警戒しながら聞く。
「自己紹介が遅れました。俺は城川泰智と言います。」
「私は、白咲香奈です。」
二人は軽い自己紹介をした後「よろしく。城川君。白咲さん。」と男は少しホッとして気が抜けたように感じた。
「泰智でいいです。」と泰智が言った後に「私も香奈でいいです。」と言った。
「そうかい?ところで、そこにいるお二方は?」
男はこっちを見て同じ様に蓮と早苗は自己紹介をする。
「俺は一ノ瀬蓮です。蓮で大丈夫です。」
「私は、桜井早苗だよ。私も早苗でいいよ。」
「よろしく早苗ちゃん。蓮くん。私の名前はキドだよろしく。それより、他の人は?」
自己紹介を終わらしたキドは辺りを見渡してそう言った。
「まだ、目は覚めていません。」
「そうか。あと一つ頼みがある。」
「何ですか?」
「ここから北に王国軍の小さいキャンプがあるんだ。そこに、少し仲間がいるんだか、助けてくれないか?」
「でも、もう居ないんじゃ。」
泰智がそう言うとキドは首を横に振り、
「あいつらは、本来昨日行くはずだったが、昨日、突然の嵐で橋が壊れたので三日ほどそこにいるはずだ。」と言った。
「あれ?でもおかしいんじゃないか?」
蓮は少し疑問に思ったので質問した。
「あんたらが国の軍隊に教われたのがいつだよ。」
「三日前だ。」
「そうだろ。しかし、橋に行くまでに三日もかかるか普通?」
「高いところから見たらわかるけど、あそこの橋はもう駄目で壊れているんだ。新しく建てようにもここ一帯はどの国にも属していないからそういうのがないんだが。だから自分達でしか建てれない。」
「なるほど、自分達が渡るだけなら簡単にすればいいしな。
それと、助けてもいいけど武器とかがないし戦ったことすら。」
「それなら、あそこの家にあるから…頼む‼君らにしか頼むしかない。」
泰智の腕を掴み必死に頼むウズルに泰智は
「わかりました。とりあえず安静に。」
と言って承諾する。
「みんな引き受けたけど大丈夫だったか?」
と泰智は聞いてきたが、蓮達は「大丈夫。」と言って泰智は安心した。
短いですがすみません。
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