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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
737/1019

 あの後、泰智達は来た道を戻り二時間掛けてようやく城下町に戻ってきた。


「さて、俺らは目的果たしたしこの町にいる意味も無くなったな。」


「そうだな、この町に未練はない。」


「というわけで俺らとはここまでだな月影。また何処かで。」


「突然で申し訳ないが。」


 月影は口元のを外し膝を付き泰智に言った。


「どうか、この月影を殿に捧げる‼️」


「…言ってる意味が分からない。」


「拙者、ようやく分かった。自分が殿に求めていたもの、それは自分より人を第一に考える人。」

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