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王
あの後、泰智達は来た道を戻り二時間掛けてようやく城下町に戻ってきた。
「さて、俺らは目的果たしたしこの町にいる意味も無くなったな。」
「そうだな、この町に未練はない。」
「というわけで俺らとはここまでだな月影。また何処かで。」
「突然で申し訳ないが。」
月影は口元のを外し膝を付き泰智に言った。
「どうか、この月影を殿に捧げる‼️」
「…言ってる意味が分からない。」
「拙者、ようやく分かった。自分が殿に求めていたもの、それは自分より人を第一に考える人。」
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