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月を見上げる者
「あの紙出せ。」
泰智は言われるまま紙を出しクミに渡す。クミは文字が書かれている所を開き小さく書かれた文字に指を指した。
「…多分って、じゃあ渡さないでくださいよ。」
「それより剣は何処…誰かいる?」
「え?」
泰智と月影は周りを見渡すが四人以外いなかった。
「誰もいないが。」
「いや、確かに気配は感じる。」
「…上か。」
クミは桜の木の一番上を見上げると、髪の長い銀髪の女性が月を見上げていた。
「…今夜も良い夜だ。それに月もこんなに綺麗。そう思わない?」
その女性は、クスッと笑い四人に言う。
「確か落下してるとき居なかったような。」
「いや、それ以前に突然気配が現れた。付けていたにしては色々おかしい。」
「…そもそも、人間か?」
「酷い言われようね。まぁ、人じゃないのは否定はしないわ。」
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