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宛先
「はい。着きました。」
移動魔法を使って来た場所は、半人の里のクロエの家の前だった。
「ここにその服があるのか?」
「その前にクミさんがその服を見てそこに入るための服かの確認です。もし違ったら俺はお手上げです。」
泰智はノックしながらクミにそう言った。しばらくして、着物を着たクロエが出てきて少し明るくなる。
「お前さんかだったか。今日は何の用事だ?見る限り始めて会う人もいるな。名は?」
「クミです。」
「なるほど、良い名前だ。髪の色からするに影の一族か。まぁ、ここではゆっくりしていきな。それで用事ってのは?」
「ちょっと今日は着物を借りに来たんです。それでクミさん、これであってますか?」
「あぁ。そんな感じの服だった。」
「あー、私が丁度着てるやつか。別に良いが何故だ?」
「とある国に入るに着物が必要なんです。」
「…となるとあそこか。確かに着物じゃないと無理だな。よし分かった、貸そう。」
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