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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
670/1019

要求

 しばらくして、パーティー会場の周りに兵士がずらっと配置されたが、それ以降変化がなかった。


「私達はどうするんですか?」 


 帰ってきたミチに香奈はそう聞く。


「分からないわね。多分だけど待機でしょうね。」


「突入して敵を秒殺した方が良いんじゃね?」


「戦闘厨は黙ってください。」


「俺はお前みたいにこそこそしない主義なんで。」


「…中悪いのは会った時からなんで気にしなくて良いですか。」


「そ、そう?」


 しばらくすると、重装備した兵士がこちらに向かってきて言ってきた。


「この中で、ミチって人はいるか?」


「私よ。何かあった?」


「相手が禁忌の本をよこせと。」

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