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車椅子の少女
「おー、あの王様いい人だね。とういうことは食べても良いって訳?」
「オレタチみたいに護衛の人は…食べてないな。まだ止めとけ。誰かが食い始めたら便乗して食べろ。」
「ふぁーい。」
手羽先を食べながら早苗は返答すると、蓮に頭を掴まれひきつった顔で言った。
「お前、話聞いてたか?」
「ごめんなひゃーい。」
二人のやり取りをしていると近くにいた少女がクスッと二人を見て笑った。その人物は車椅子らしきものに座っていた。
「あ、すいません。迷惑でしたか?」
「いえ、ここしばらく笑ってなかったので良かったです。では。」
その少女はお辞儀をして去っていった。
「足、大丈夫かな?泰ちゃんに見てもらう?」
「此処にいるってことは王女じゃないか?それに、何処の誰かも知らない医者に見てもらうより名のある医者に見てもらった方が…そういやこの世界医者があまりいないのか。」
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