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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
663/1019

主催者

 しばらくしていると、奥の扉から少し年老いた老人が出てきた。


「誰ですか?」


 香奈がそう聞くと、ミチは説明したくなさそうに言った。


「彼が主催者。名前は公には出してないけど、みんなからはYPとと呼んでいるわ。」


「どういう意味なんでしょう?」


「それより彼が話すから静かにね。」


 YPと呼ばれる国王は、咳払いを一回して落ち着いた口調で言った。


「皆様、心行くまま楽しんでくれ。それと、護衛の方も自由に食事とかも楽しんでくれ。以上だ。」


 手短にそう言って、帰っていった。


「意外と優しそうな方でしたけど?」


「表はね。」

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