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護衛中の会話 2
「ほぇー、パーティーってこんな感じなんだ。」
「あんまりキョロキョロするな。目立つだろ。」
早苗が物珍しそうに周りを眺めていると、蓮に怒られしょんぽりする。
「泰ちゃんもこれば良かったのに。」
「まぁ、あいつとはこんな場所程遠いだろ。」
「二人とも、私語は慎んで。」
「「すみません。」」
スイセンに注意され、大人しくすることにした。
「…このパーティーに王や女王って何人いるんですか?」
コウはスイセンにそう聞くと、小声で答えた。
「百五十位国があるから、王様や女王様だけども大体二百人。」
「そうなると、目的の人を拐うには困難と。無差別だったらどう対処すれば…悩むな。」
ボソボソ言いながらコウが考えていると、スイセンからデコピンをされる。
「だから、静かにね。」
「す、すいません。」
「泰ちゃんがいたらもっと怒られてたね。」
「お前が騒がしくするからだろ。」
コウが軽く怒られてる中、小声で呟いた。
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