通路での会話
「ふー、試着してみたけど、あれを当日着て動くのか。」
「確かに、あれはしんどいですね。」
「全くだ。簡単に引き受けるんじゃなかった。」
三人は、各々スーツに愚痴を良いながら図書室に向かう。その途中、ミクロと出会い引き留められる。
「久しぶり~。水色の髪の人は初めてだね。私ミクロっていうの。」
ミクロはフウに対して挨拶をする。
「あ、こんにちは。この子がこの国の王女ですか?話には聞いてましたけど本当に子供が国を仕切ってるとは。」
フウも挨拶をして蓮に聞く。
「あー、違う。ミクロの姉が王女。」
「そうでしたか。」
「それより、あのお兄ちゃんは?」
泰智が居ないことに気付き、蓮の後ろを見るが居ないので蓮に聞くと、申し訳ない感じでミクロに言った。
「すまんな。今日は泰智居ないんだわ。」
「そっかー、仕方ないね。じゃあまたね。」
ミクロは手を振って自分の部屋に向かった。
「…レンさん。あの子を見ていたら何かを感じるんですが。」
「前にあの子と姉が喧嘩して、ミクロの目が突然赤黒くなった瞬間、俺含めた四人が苦戦した。あの時は本当に死ぬかと思った。」
「目…昔何処かで聞いたことが。気のせいか?」
「それより行こうぜ。曖昧な記憶を探ってたら日が暮れる。」
「黙れ、考えず突っ走る奴に言われたくない。」
「二人とも、ここで喧嘩するな。」
図書室に着くまで蓮は二人を喧嘩させないようになだめる。
感想や評価、ブクマよろしくお願いします。




