その20
蓮、早苗パートです。
「では、早速始めよう。
普通にやってもつまらないので、
2から9のカードは抜いてやろうじゃないか。」
「何かドラマとかで見た気がするが、
まぁいいや、俺が勝つことにはかわりがない。」
「あれ?蓮ちゃんいつも泰ちゃんに負けてるじゃん?」
「あれは泰智がイカサマしてるからだろ?
それじゃあ始めようぜ?」
「いや、蓮ちゃんがいつもイカサマしてたじゃない。」
「早苗、うるさいよ?」
「……もう話はすんだか?
じゃあ始めよう。
じゃあそこの泰智とかゆうやつ、
お前がカット&シャッフルとカードを配れ。」
そう言って、カードを机の上に置く。
「じゃあやらせていただきます。」
そう言ってエリはカードをシャッフルする。
「言っておくがイカサマはやめてくれよな。」
「承知の上です。」
そう言ってエリはカードをシャッフルする。
「……君達はペットとか飼っているのか?」
カードをシャッフル中セイルーンは突然質問してきた。
「……家に猫がいます。
(まぁ、泰智のだけどな。)」
「そうか、私もねペット飼っているんだが
最近でかくなりすぎてとある洞窟で飼っているんだ。」
「へ、へー。」
「すまない、少し長いと思ってね。」
「すいません、もう配りますので。」
シュリはそういってカードを配った。
「では、始めよう。
ちなみに交換は一回までな。」
「わかりました。
じゃあ先交換させてもらいます。」
そう言って、カードを三枚置いて、三枚引く。
「……さっきの交換しなければ良かった。」
「どれどれ?」
早苗はそう言って蓮の手札を見る。
手札には、スペードの1とクラブ、ハートの10、
ダイヤとスペードの13があった。
「蓮ちゃん、さっき捨てたの何?」
早苗は小さい声で蓮に聞く。
「……12が二枚と13だ。」
「何でワンペアを捨てたの?」
「正直、フルハウス狙うんだったら、12捨てなければ良かった。」
「話はすんだか?
ではこっちは一枚交換する。」
王はそう言って、カードを置いて一枚引く。
「今回はただの遊びなので、
チェックやレイズはないが棄権はできるぞ?」
「する気はない。
勝負です。
ツーペアです。」
「すまんな、スリーカード。
今回は私の勝ちだな。」
「ふっ、まだこれからだ。
早く続きを、」
その時、
突然警報が鳴り響く。
「な、なんだ⁉」
「どうしたの?」
「な、侵入者だと⁉
すまない、少し待っててくれないか?」
「別に構いませんが、」
「ありがとう‼
すぐに戻る。」
そう言って、セイルーンはドアを開けて出ていく。
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