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少しの休憩
泰智が戻ってくると、蓮は泰智の肩を叩き称賛する。
「やったな‼️次で決勝だ。」
「うん。そうなんだが。さっきの戦いで魔力使いすぎた。」
思ってたより魔力を使ったせいで、帰りの分の魔力しか残ってなかった。
「それだと、次から素で戦うんですか?」
「そうなるね。蓮の能力と違って使用制限があるからもう今日は使えない。」
「となると、四人で頑張らないといけないのか。」
「そんなことより指大丈夫⁉️」
さっきの戦いで壁にぶつからないよう無理矢理指を地面に付けた為、泰智の指は血まみれだった。
「あぁ、今になって痛みを感じてきた。」
冷静な口調でそう言ってポケットに入れていたアームを操作して、消毒液と包帯を取り出して自分の指を治療した。
「凄いね。どっから出したの?」
「…実は不思議なポケットなんだ。これは僕にしか扱えないんだ。」
泰智は説明に困り少し声を低くしスローでとっさにそう説明した。
「それはそれとして、次の順番を決めましょう。」
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