意外な人物
「さて、部屋は何処だっけ?」
少し迷いながら個室を目指していた。
「帰りは考えてなかった。」
「大丈夫だよ。まだ焦らなくても大丈夫。」
「だがな~、グルグル回ってる気配しかない。下に降りる階段が見つからない。」
「じゃあレンはあっちから回って僕とタイチであっちから進んでみよう。」
「まぁ、一本道だし大丈夫だろ。」
「じゃあ、早く行くか。」
一旦ユキと泰智と別れて、互いに逆の方向に歩きながら進む。蓮は、二回戦目のバトルをチラッと見ながら進んでいた。どちらも接戦だったが、近くの通路で何処かで聞いたような声が聞こえその通路を覗く。
覗くと、プトラと本を持った女子が歩きながら向かっていた。慌てて近くの柱に身を潜め会話を聞く。
「で、そろそろこの大会に参加させられた理由を聞きたいんだが?」
「貴方に参加してもらったのはここの優勝商品に用があるの。」
「あの酒か?それなら、所有してる豪邸から盗んだ方が早いだろ?」
「ごめんなさい、言葉が足りなかったわ。今回の商品じゃなく、次の商品よ。」
「次?どこからそんな情報を?」
「言っては無かったけど、世界中の各国の重要な職業の所に私の部下がいるから、どんな情報でも入るの。」
「じゃあ、あいつの情報は?」
「知ってても貴方には教えないけどね。」
「」
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