プロローグ
もうあっちではクリスマスや大晦日の12月中旬の真冬の昼。三人はコウを部屋の真ん中に座らせ能力で暖をとっていた。
「やっぱり、真冬にはこたつやストーブは欲しいね。こころちゃんそう思うでしょ?」
こころはコクコクと頷く。
「だな、こんなふうに人を使う必要ないもんな。」
コウに手を伸ばしながら二人はそう言ってるいると、ソファーに座っていた香奈はそれ聞いて注意する。
「二人とも失礼よ。無理に頼んでこうして能力使ってくれてるのに。」
「良いんですよ。どうせ夏に気温上げるんで。」
コウはそうニッコリして言った。二人は冗談だと思っていたが、香奈は冗談ではないと思っていた。
「そういう嫌がらせ止めてよね。」
「その時はフウに頼むわ。」
フウの名前が出たとき少し部屋が暑いと香奈は思った。
「それより、泰智とあいつは?」
「剣持って何かしてるよ。」
氷が入ったお茶を飲みながら早苗は答えると、蓮は少し心配そうな顔になった。
「問題な事を起こさないで欲しいな。」
しばらくダラダラしていると、玄関のドアが開く音が聞こえた。
「帰ってきたのかな?」
リビングのドアが開くと、泰智やフウではなく陽子だった。
「よ、久しぶり‼この部屋温いな‼」
相変わらず元気な様子で一同は安心した。
「よっちゃんだ。久しぶり~。」
早苗は、ゆるーい感じで返事をする。
「あ、あの。メイシャさんは?」
蓮は恐る恐るメイシャの事を聞くと、突然肩を触られ後ろを振り返ると、メイシャが嬉しそうな表情でいた。
「そんなに会いたかったのね‼嬉しいわ‼」
「で、でたぁ‼」
まるでお化けにあったように驚き、メイシャと距離を取った。
「おねぇも久しぶり~。」
「早苗ちゃんも久しぶりね‼あら、後二人は?」
「外に出たんですけど、まだ帰ってきてません。」
「そうなの?なら、ここにいる二人に相手してもらうわ‼」
「遠慮します‼」
「同意。」
目を光らせながらメイシャは二人を見るが、二人は顔を反らしそう言った。
「残念。あ、そうだわ。こんなことしてる場合じゃないわ。みんなに話さないといけないことがあったわ。」
メイシャは我に返り冷静になった。
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