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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
605/1019

禁忌と霊獣

「……そういや、前回人形作ってたわね。何故気づかなかったのかしら。」


 ミチは頭を押さえて深く溜め息を漏らした。


「えっと、この本返せば良いんですか?」


「どうしてそうなる。私は一度それを手放し貴方が手に入れた。焼こうが捨てようが自由よ。」


「そうですか。じゃあこれからもありがたく使わせて貰います。そういや、こんな恐ろしいものを創ったのは誰なんですか?」 


「一説によると、霊獣の一体が創ったと言われているわ。名前は……エヌマだったかしら?」


「ドラゲリオンに聞いたら話してくれるかな?」


「さすがに教えてくれないわよ。」


「それより、何を学ぶか決めたの?」


「あ、私はこの物体の複製を覚えたいです。」


「う~ん。あ、じゃあミチさんが使ってた分裂するやつ‼」

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