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俺達の冒険物語  作者: 梅松
フェンディル王国編
60/1019

その16

「……じゃあそろそろ行くか?」


「うん、いいよ。」


「準備はいつでもできています。」


「俺もだ。」


「よし、じゃあなるべくボロを出さないように。」


宮殿の門をくぐって、少し歩いてると、一人の老人がいた。


「おやおや、宮殿に何のご用ですか?」


「実は、キドさんと言う人からこの手紙を渡すように言われて。」


「キドさんからか……ちなみにあなた方のお名前は?」


「俺は蓮です。」


「早苗だよ~。」


「泰智です。」


エリが泰智をやるのかよ‼

蓮は心のなかでそう思う。


「俺はシュリです。」


「わかりました。少々お待ちください。」


そう言って老人は宮殿の中に入る。


「……シュリは何で自分の名前言ったの?

バカか⁉」


「いやぁ、これは泰智君がこう言えって。」


「大丈夫かよ?」


「泰ちゃんらしい。」


一分もしないうちにさっきの老人がやってくる。


「お待たせしました。

どうぞ中に入ってください。」


「では、失礼します。」


中に入ると、そとでも思っていたが結構広かった。

本で見たヴェルサイユ宮殿みたいに広かった。


「あ、あのう、この宮殿の広さって、わかりますか?」


恐る恐る聞いてみた。


「具体的な数値は分かりませんが、大体900ヘクタールだったと思います。」


あれ、ヴェルサイユ宮殿って、何ヘクタールだっけ?

蓮は少し考えたが、思考が停止した。


「へー、結構でかいね。」


「そうですね、昔はもっとあったと聞いてますが、

実際にそうであったのか分かりません。

……ここが王の間です。」


「ここがですか。

……目が疲れてるのかな?

二メートル以上ある気がする。」


「実際は、二メートル五十七メートルあります。」


「常識って何だっけ?」


「俺に聞くな。」


「私はてっきり三メートルはあると思った。」


「それはお前が身長が低いからだろ?」


「……私これでも気にしてるんだよ?」


「さ、入ろう。」


「あ、ひどい。

泰ちゃんだったらごめんは言うのに‼」


「……シュリ、こんな妹か幼馴染みが欲しかった。」


「涙ふけよ。」

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