その16
「……じゃあそろそろ行くか?」
「うん、いいよ。」
「準備はいつでもできています。」
「俺もだ。」
「よし、じゃあなるべくボロを出さないように。」
宮殿の門をくぐって、少し歩いてると、一人の老人がいた。
「おやおや、宮殿に何のご用ですか?」
「実は、キドさんと言う人からこの手紙を渡すように言われて。」
「キドさんからか……ちなみにあなた方のお名前は?」
「俺は蓮です。」
「早苗だよ~。」
「泰智です。」
エリが泰智をやるのかよ‼
蓮は心のなかでそう思う。
「俺はシュリです。」
「わかりました。少々お待ちください。」
そう言って老人は宮殿の中に入る。
「……シュリは何で自分の名前言ったの?
バカか⁉」
「いやぁ、これは泰智君がこう言えって。」
「大丈夫かよ?」
「泰ちゃんらしい。」
一分もしないうちにさっきの老人がやってくる。
「お待たせしました。
どうぞ中に入ってください。」
「では、失礼します。」
中に入ると、そとでも思っていたが結構広かった。
本で見たヴェルサイユ宮殿みたいに広かった。
「あ、あのう、この宮殿の広さって、わかりますか?」
恐る恐る聞いてみた。
「具体的な数値は分かりませんが、大体900ヘクタールだったと思います。」
あれ、ヴェルサイユ宮殿って、何ヘクタールだっけ?
蓮は少し考えたが、思考が停止した。
「へー、結構でかいね。」
「そうですね、昔はもっとあったと聞いてますが、
実際にそうであったのか分かりません。
……ここが王の間です。」
「ここがですか。
……目が疲れてるのかな?
二メートル以上ある気がする。」
「実際は、二メートル五十七メートルあります。」
「常識って何だっけ?」
「俺に聞くな。」
「私はてっきり三メートルはあると思った。」
「それはお前が身長が低いからだろ?」
「……私これでも気にしてるんだよ?」
「さ、入ろう。」
「あ、ひどい。
泰ちゃんだったらごめんは言うのに‼」
「……シュリ、こんな妹か幼馴染みが欲しかった。」
「涙ふけよ。」
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