森の奥に入る許可
「早苗がこうなったら会うまで諦めないんですよ。何とかそこへ行くことはできませんか?」
泰智は頭を下げてお願いする。マガザは少し難しい顔になり考えた。
「ダメ……とはいかないがそこに行くまでに危険だし着いても会えるかどうかは本当に保証はできない。それでも行きたいか?」
早苗に対してそう聞くと早苗は元気よく返答した。
「うん‼もしかしたら一生会えないかもしれないんだよ‼」
「なら、私の後についてきてくれ。だが、私も歳だから自分の身は自分で守ってくれよ?」
「その点は大丈夫です。後一つだけ聞いていいですか?」
この森に入ってから気になることがあった泰智は質問する。
「なんだ?」
「前来たときより森が大分変わってたんですが何かあったんですか?」
「あぁ、あの時は二人しか来てなかったか。この森は1日で姿を変える森なんだよ。だから君達が来たときここまで案内するように頼んだんだ。」
前に蓮と来たときにそんなことを言ってたなと早苗は今思い出した。
「そういやそんなこと言ってたね。」
「なるほど、だから簡単に霊獣の所に行けないんですね。」
「理解が早くて助かる。さて、早く行こうか。」
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