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目覚めて安心
しばらくすると、香奈が頭を押さえて降りてきた。
「あ、みんないた。良かった。」
香奈は蓮達が居て安心する。
「香奈さん大丈夫ですか?頭打ちましたか?」
泰智は、あらかじめ用意していたのか、冷したタオルを出した。
「ううん。少しフラフラするだけ。こころちゃんも起きたけど早苗はまだ起きてないわ。」
「香奈さんもまだ万全じゃないでしょ?まだ寝た方が良いんじゃない?」
香奈は少し考えて「そうさしてもらうわ。」と言って、自分の部屋に戻った。
「お大事に。」
フウは少し眠たそうに香奈に言った。
「さて、俺らも疲れましたし寝ますか。」
「よくよく考えると、もう夜だった。」
「俺まだやることあるので先に寝といて。」
泰智はソファーに座り、糸と針を取り出し机に置いた。人形の補充でもするのかと思ったが、更に睡魔が襲ってきてあまり気にしなかった。
「程ほどにな。じゃあまた明日。」
「「またです。」」
台詞が被ったことに、少し睨み合いながら二階に上がっていった。
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