勝負のお預け
「……何が起きた?」
さっきまでヒロの背後に居たのに気づいたら逆に背後を取られていた。
「危なかった‼さっきの攻撃あれは予想外だったよ。」
「今どうやった?」
「うん?普通に避けたけど。」
「普通……ねぇ。」
明らかに普通には避けていなかった。ヒロが気づいた時にはもう泰智の剣は右腕に当たりかけていた。あの状態からどう避けても無傷ではいられなかったが、ヒロは避けた。その事に泰智は一瞬何が頭に過ったが、すぐに消え変えて次はどう攻撃するか考える。
そんなことを考えていると、ヒロの左右が光だし攻撃かと思い距離を取る。だが、その光から武器を持ったコウとフウが現れヒロに攻撃しようとしていた。
「死ねぇぇぇ‼」
「くたばれぇ‼」
二人は叫びながら攻撃をするが、ヒロはバク転をして回避した。
「あらら、出てきちゃったか。仕方ない、続きは今度ね。じゃあ。」
ヒロは、剣を一回振ると、禍々しい空間が現れそこに入り消えた。
「あっけない終わりだったな……。で、お前らは何してる?」
コウとフウは鍔迫り合いをしながら睨みあっていた。
「そもそもお前らは何処に居たんだ?」
「えっと、それは。」
「今度話しますので今は。」
「分かった。……ちょい確認。」
泰智は、近くの壁に行き拳を握り強く殴り付ける。壁に亀裂が走り外の光が亀裂から漏れる。
「……いつの間に返したんだ?まぁ、これで魔法がまた使えるから良いか。」
「じゃあさっさと帰ろうぜ。」
「へーい。」
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