チェンジ
「れーん、チェンジまだ?」
待つのも暇になってきた泰智は蓮にそう呼び掛けた。
「……次戦うときは今日よりもっと強くなってるからな‼」
「楽しみに待ってるよ。」
蓮は泰智の方に行き壁に持たれた。
「勝てるのか?」
「わっかんね。でも、いけるだろ。」
「その自信欲しいわ。」
泰智は、立ち上がり剣を取り出しストレッチを済ませた後ヒロの前に立つ。
「さて、戦おっか。」
「……パット見何も感じないんだが?表面的だとさっきのレンの方が強くなってたんだが。」
「う~ん?自分でも強くなったのか分かんないな。」
「じゃああまり楽しめそうにないね。」
「かもね。」
二人はハッハッハと笑っていたが、ヒロは試しに泰智に斬りかかった。泰智はそれを予測していたのか、上半身を軽く捻って回避した。
「ねー、笑ってるときに攻撃は止めて。」
「ごめんごめん。念の為に確認しただけ。でも安心したよ。ちゃんと強くなってる。」
「どうもありがっと‼」
泰智は左手でヒロの右手を掴み強く下に引っ張りヒロの顔を下げ右足で顔を蹴ろうとしたが、ヒロは左手で受け止める。
「何処でそんな恐ろしい技覚えてきたの?」
「知り合いの女子に。」
「おっそろしい。」
二人は一旦距離を取り、泰智は剣を取り出しヒロも玉座の後ろから剣を取り出し、二人とも距離を積めて斬りあい、剣同士のぶつかり合う音が鈍く響く。それを見ていた蓮は改めて凄いなと思った。
「魔法無しでも十分強いじゃん‼」
「素直に受けとるよ。」
だが、このままだと押し負けると感じ、どうにか強い一撃を与えて流れを変えたかった。
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