ホロウの正体
「うっそだろ‼」
暗闇の中を数秒落下し、足元から着地する。足から全体に落下の痛み伝わってくる。
「い、痛い。」
天井を見上げると、少し光が射し込んでいたが正直いって無いに等しかった。その後、瓦礫が地面に落ちる音とトスンと言う音が二回聞こえた。
「クミさん大丈夫ですか?」
泰智は少し心配しながら言うと、走る音が聞こえた。
「……お前の方奴が行ったぞ。」
「ふぁ⁉」
暗闇の中走る音が、泰智に向かって来た。泰智は左手で剣を取りだし右手でミチから貰った本を開き右手で触った。そして、直ぐにガードの体勢に入るが、それをすり抜けて腹に強烈なパンチが入り少し後ろに飛んだ。
「い、痛い。」
「暗闇の中、奇襲するのは私的には嫌なんだけど大人しく寝ていてくれるかな?」
「生憎ら今は眠たくないんで。」
「じゃあ、私の拳で寝てね‼」
ホロウが泰智の顔面を殴ろうとすると、泰智は剣を離し右手を顔に左手を腹に移動させガードする。ホロウの拳は泰智の右手で受け止めた。
「クミさんの蹴りより弱いけど痛かった‼」
「よく暗闇で何処を攻撃するか分かったね。」
「寝させようとするならば顔か腹にくると思ったんで。それに右手でガード出来て良かった‼」
「嫌な予感がする。」
ホロウは少し距離を取り様子を伺う。泰智は、さっきホロウを触ったことで、能力をコピーして一段階強くした。
「さて、俺もドクロ出せるのか。……どうやって出すんだ?」
「……なるほどね。そう言うことか。少し目に力入れてみ。」
ホロウは泰智にそういうと、素直に目に力を入れる。すると、暗闇だった地下が突然普通に見え始めた。
「何で見えるんだ?」
「あの子に聞かれるのは不味いわね。」
ホロウは泰智に接近し、巨大なドクロを出して地面に叩きつけた。ドクロは爆発し爆煙が地下を包んだ。
「何だ何だ?」
「動かないで。」
泰智の耳元でホロウがそう囁いた。動きたくても鎌が首もとに当たっていて動けない。
「……貴方、クミの事どう思う?」
突然の質問に、泰智は少し対応に困ったが、思った事を言った。
「何かを隠しているのは分かりました。貴女についても少し可笑しな発言もしましたし。」
「……そう。その発言は聞きたいけどこの際いいわ。」
「ホロウさん。貴女は一体誰ですか?」
泰智は、ホロウに対する一番聞きたいことを聞くとホロウはふふ、と笑い答えた。
「……クミと同じと言えば納得する?」
「つまり、影の一族ですか?それだと、コピーした能力に説明がいきます。」
「理解が良くて助かるわ。そう、私はあの子と一緒の一族。あの子は私が同じ一族とは知らないわ。」
「知らない?」
同じ一族なのにホロウを知らない事に疑問を浮かべていると、ホロウは一瞬で泰智のポケットに何かを入れた。少し大きい封筒みたいだった。
「さて、後はその中身を見るか見ないかは貴方の自由。それによってあの子の運命も変わるわ。」
「な、何を?」
「じゃあ。」
煙は晴れホロウはもうクミの近くまで寄っていた。
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