作戦開始
「まだ出てこないかな?」
階段上で小石を蹴りながら二人が出てくるのを待っていた。しばらくして、二人はホロウの方を見ながら現れた。
「作戦会議は済んだ?」
鎌を手に取り、階段を下りながら言った。
「一様。」
「なら、バトル再開!!」
ホロウは再び、ドクロを無数に出しさっきと同じように一部を飛ばし残りを分裂さして違うドクロと合体する。
二人は大きく円を描くように走り出す。飛んできたドクロは泰智が剣を使って弾く。
「おかしいわね。黄や赤に剣が当たってるのにあの子には何もない。あの剣はいったい?だったら。」
ホロウは合体させたドクロを飛ばす。様々なドクロは早く飛んだり軌道が読めない飛び方をしていたがどれも、泰智の剣によって弾けたんだ。
「あのー、すいません。」
ホロウの方を見ながら泰智は言った。
「何かしら?」
「何故、本気で戦わないんですか?」
「どうしてそう思うのかしら?」
「さっき、何故作戦会議していたの知ってるんですか?大体予想はついてますが。」
「その予想は?」
「白と黒のドクロを使ったんでしょ?移動することができるんだったら当然人も移動できるでしょ?」
「あーあ、バレてたか。そうだよ、耳打ちするところまで聞いていたわ。でも、どんな作戦かは知らないわ。」
「なら、大丈夫ですね‼」
「その前に敵にそんなことを聞くな馬鹿‼」
クミに怒られるなか泰智はハハハと笑った。
「初めてクミさんが怒るのを見たな。」
「当たり前だ。悠長に敵にそんなことを聞く奴初めて見た。」
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