禁忌と神器
特訓は一旦中止して泰智は手首に包帯を巻く。
「前のアザと今回のバク転の災害でジンジンと痛みが伝わってきます。」
「そもそも室内でバク転するべきではなかった。」
クミはベットに腰かけて、何処から出したのか本を読み始める。
「クミさん、それ何の本ですか?」
「この世界についてかかれてる本だ。」
「へー、俺も興味ある。隣良いですか?」
「別に構わん。」
泰智はクミに許可を取り、隣に座りその本を見る。
開いているページには、最近起きた事件から昔の話が書かれていた。その中には竜王の事や他の伝説の武器も書かれていたが、どれもあやふやで全く分からなかった。
「この本信憑性あるんですか?」
「一様あるが、武器の事は信憑性がない。使っている人はそう滅多にいないからな。」
「へー。他に気になることは無いかな~。」
クミがぺらべらとめくっているページをじーっと見ていると、少し気になるページに目が止まった。
「ストップクミさん。一っページ戻って。」
クミは一ページ戻しそのページを見る。そのページには四人の人が禍々しいオーラを放っていた。その四人には左から剣、変わった剣、本、槍を持っていた。
「クミさん、これは何ですか?」
「これは、神器と禁忌だな。」
日本にいたときに神器は知っていたが、この世界ではどのような存在なのか少し興味が湧いてきた。
「それって何ですか?」
「神器は、響きは正義の人が使うように思うが本当は違う。本来、神器は人が扱えるような物ではない。使うと力を手にいれる代わりに、人格が神器に乗っ取られると言われている。
禁忌は、本当に使ってはいけない物だ。言い伝えでは、世界をも滅ぼしかねない存在。ちなみに、一番左が神器で、他のが禁忌だ。」
クミから一通り聞いて思った。ギフティーこの事言ってなかったと。
「へー、世の中って広い。伝説の武器でも勝てないの?」
少し疑問に思ったことを聞くと、本を閉じて泰智の方見て言った。
「無理だ。どんな実力者がその剣を扱ったとしてもその剣を握った人は舜殺される。たとえ、剣を握ったこともない子供でも。」
「こっわ‼」
「あぁ、でも本には書いてないが、元々神器は七つあったがあの剣だけ残ったそうだ。」
「何で知ってるんですか?」
「旅をしてるときに遺跡を見つけてそこで知った。」
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