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修理屋、アテノ
村を後にし、その人がいるであろうその町に向かう。
「クミさん。その町の名前って何ですか?」
「リモート町だ。特別な町ではない。強いて言うならば近くに変に舗装された道だな。」
「ふぅーん。それとさ、ゆっくり歩くの遅いですからから走りませんか?」
「そうだな。その方が三十分でつくな。」
「じゃあ走りましょうか‼」
二人は同時に走り出したが、クミの走りは物凄く早く思わず引きずられそうになった。
なんとかクミの走りに合わせてリモート村についたが、泰智の足はもう限界だった。
「着いたぞ。」
その町は、少し薄暗く少なくとも楽しそうな街でないことは分かった。
「…本当に此処にいるんですか?」
「何回も来ているから安心していい。」
「安心できねぇー。」
二人は目的の店に行くため街中を歩き始める。途中色々な人たちが泰智達をじっと見ていて気味が悪かった。まるで獲物を見つけたような眼をしていた。
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