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彼女の記憶
自分の右手が、記憶を読み取ることを忘れていて慌ててクミから手を離した。
「何だ……今の?」
右手を一回見て、クミの方を見る。少し落ち着いて考え始めた。
「今のは、昔の映像だよな?まぁ、俺もあの映像に写っていたからそうなんだけど。」
泰智は、ミチに貰った本を開き適当なページを開き自分の右手をそのページを触る。すると、触ったページに狐・心・記憶とだけ書かれていた。改めてもう一回クミの肩に触ってみると、映像は流れなかった。
「よし、これで間違って記憶を見ることは無くなった。こういううっかりは無くさないとな。
……誰かと話していた?それだけじゃ分からないな。後は、村が燃えていた。クミさんの村は滅んだって言ってたからさっきの映像がそれなのかな?」
泰智は難しいと感じると目を閉じ考えたが、そのまま寝てしまった。
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