竜王の能力
「なぁ、クミさんや。この状態で戦闘するのはまずくないか?」
小一時間位歩いて泰智はクミに戦闘面では大丈夫か聞いてみる。
「何故だ?」
「互いに腕が使えない状態でどう戦うのですか?」
「普通にだが?」
「おぉ、なんとも頼もしい発言だな。」
「突然何故そんなことを?」
「いやー、さっきから後ろに何かいるなーと。」
「やっぱりか。」
互いに後ろから何かついてきてる気配がしていた。泰智は後ろを振り返ると小柄な人物数名がずっとこちらを見ていた。
「完全にいます。後少し小柄な人だったよ。」
「多分それはゴブリンだ。魔法と物理で戦ってくるが簡単に倒せる。でも、いい機会だ。お前の今の実力も見たいしな。」
「まじか。」
クミは立ち止まり後ろを振り返り「さっさと出てこい。」と言った。それを聞いてゴブリン達は出てきた。そしてそれぞれ魔法の詠唱に入る。
「全く、少しぐらい待ってくださいよ。」
少し溜息を洩らしクミに言うが。
「ほら、さっき能力見せるって言ってただろ?どんなものか早めに見たいしな。」
冷静にクミは返した。
「はいはい。わかりました。」
泰智は竜王を取りしクミの前に立つ。そしてそれを自分の前に刺した。あまりにも不思議な動きをしてさすがのクミも何していいるんだと思った。
そんなことをしている間にゴブリン達は魔法の詠唱を終わり泰智にめがけて様々な魔法が飛んでくる。そして、その魔法は泰智が刺した竜王にぶつかり爆発が起きた。そこから様々な魔法が竜王にぶつかり炎や氷、雷など様々な魔法が発動した。だが、竜王の後ろにいた泰智達は無傷だった。それを見たゴブリンは驚き慌てる。
「さすが。ちゃんと紙に書かれてた通りだ。」
「まさか。それだけではないよな?」
「当たり前ですよ。」
泰智は竜王を抜き、竜王を軽くゴブリンに突くモーションをすると、剣の先端からビームみたいなのが凄い勢いでゴブリンに向かった。木々をなぎ倒しゴブリン達は跡形もなく消えた。
「これが竜王の能力です。この剣が魔法攻撃を受けると蓄積して振ると蓄積したエネルギーを放つんです。振り方によって放出するエネルギーが変わります。」
「なるほど。確かに強いが何か足りないな?他には?」
泰智は前に貰った紙を見るが特に何も書かれてなかった。
「他は…無いですね。」
「一様見せろ。」
クミに紙を渡すとそれを見て納得する。
「…誰から貰った?」
「伝説の武器を管理してる人に。」
「…小さく多分って書いてるけど。」
「何か言いました?」
「何でもない。行くぞ。」
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