情報交換2
「で、クミさんは何であの人と戦ってたんですか?」
泰智は今一番気になることを聞くとクミは。
「……彼女あんなこと言ってたけどその気は無いわ。」
「へ?」
「ただ、戦いたい相手が欲しいだけ。私はたまに戦ってるだけ。」
「……ふぅーん。」
泰智はクミが言っている事が少し信用出来なかった。さっきの会話がどうしても引っ掛かった。
でも、今はその事を置いておいた。他にも聞きたいことがあったからだ。
「クミさん。俺達は何処かに飛ばされた訳なんだけどどうやってあの城に戻るつもりだ?」
「安心しろ。幸いにもこの森は見覚えがある。それに途中でとある町に寄るついでに移動手段も確保できる。」
「そうですか。」
泰智はそれを聞いて安心する。
「……ところで、お前の持ってるその剣。他の剣と何か違う気配がする。」
泰智が今持ってる剣にクミは少し興味を持つ。
「あぁ、これですか?これ竜王です。」
「……伝説の剣の一つか。どんな能力なんだ?」
「う~ん、実戦までお預けしても良いですか?」
「……分かった。」
二人はそのまま上を見上げた。木々の隙間から入る太陽の光を浴びながら泰智は思い出した。
「……後一つだけ聞いて良いですか?」
「何だ?」
「影の一族についてなんだ。」
感想や評価、ブクマよろしくお願いします。




