情報交換
「さて、一先ず貴方の戦闘は少ししか見たこと無いから何が出来るのか言ってくれない?」
クミがそう言うと、泰智は少し気まずそうな顔になる。
「……どうした?」
「さっきも話した通りヒロに魔法色々盗られたんで能力をコピーして能力アップさせるやつしか現状出来ないです。それと、何故か最近剣が振りにくいんですよ。」
クミは少し冷たい目で泰智を見た後少し考える。
「……カード持ってる?もしかするとそれに原因があるかも。」
カードと言われて前に貰った身分証明書みたいなものをクミに渡す。クミはそれを受けとると、下の項目の方に目をやる。
「……やっぱり。」
「何がですか?」
「ここ。」
クミは一番下の項目に指を指す。そこには小さな文字で「ON」とだけ書かれていた。
「何ですかこれ?」
「実はこれは十歳を越えたのもにしか貰えないものだ。と言ってもこれは自分の情報が分かるだけで正直要らない。
でも、これには落とし穴がある。国は戦闘に関する物には魔法で半自動的に戦えるようにしてる。しかし経験を重ねるとそれが邪魔になる。だがこの項目を知ってるのはごくわずか。今名のある奴らはこの事をしり今の地位にいる。」
「ふぅーん。じゃあこの項目を「OFF」にすれば大丈夫ってことか?」
「だが、その時は自力で戦うしかない。今までは魔法でアシストしていただけだからな。」
「大丈夫だって。と言うか何でそんなこと知ってるの?」
「……いずれ話す。」
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