行動制限を掛けられる二人
「あ、はい。挨拶が遅れました泰智と言います。」
泰智の意外な反応にホロウは少し戸惑う。
「……普通怒ったり絶望したりとかしないんだね。」
「危機感が無いと周りに良く言われるので。」
「どうでもいい。」
クミはあまり興味が無さそうだった。
「さて、クミ。覚悟は出来ているわね?」
クミの首元に鎌を当てる。泰智は色々聞きたかったがそんな状況じゃないので黙って二人の会話を聞くことにした。
「何か言い残したことは?」
「……負けを認めた訳じゃないわ。」
「そういうと思った。でも、さすがに今回は何時ものように逃がすわけないわ。そこで考えたわ。」
ホロウは指パッチンすると何も無いところから手錠が出てきた。それは勝手にクミの右手に付けられた。そして、ホロウは泰智のそばに近より、泰智の左手をその手錠に施錠した。
「あ、あの?何ですかこれ?」
ボーっとしてたのでいきなり手錠を付けられて動揺する。
「見た通りです。これで二人の行動をある程度防ぎました。安心してください。お風呂とトイレと着替えの時は外れる用にしましたから。」
「寝るときは⁉」
クミは無言で泰智の頭を叩いた。
「……面白いね。」
ホロウはクスクスと笑った。
「それも良く言われます。」
「こんなことして何が目的だ?」
「たまには違う用な行動を見たくてね。それに彼の反応も面白くて。」
「……私にとっては迷惑だ。」
「毎月来て戦う貴女に言われたくありません。兎に角、手錠を外してほしかったらもう一回私の所に来なさい‼じゃあね。」
ホロウはまた指パッチンをすると、一瞬で泰智達を何処かにワープさせた。
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