また彼女との再会
暗闇の中から斬りあう音や何かが崩れる音が聞こえる。そして、一人が泰智の方向に飛んできた。
「くっ。」
その人物を見た瞬間に分かった。これまで何度も戦ったクミだった。
「え?クミさん⁉」
泰智は驚きそう言うと、クミはこちらを見て呟いた。
「……思うんだが、何でいるんだ?ストーカーか?」
「それは無いな。それより何してるんですか?」
「関係ない。」
クミは、瓦礫の山から出て左の方に行く。泰智はクミが飛んできた方向を見ると、緑色のドクロが飛んできて急いで避ける。
「ビックリした‼何だ⁉」
さっきいた所を見ると、緑色の炎が瓦礫を溶かしていた。
「うっそーん。」
泰智が、少しヤバイなと感じながらも次々と緑色のドクロが飛んでくる。体を伏せて回避するが、まだ飛んでくる。ゆっくり匍匐前進で移動するが狙ってくる。幸い地面に向けて飛んできてない為何とか無事だ。
「これいつまでしてれば良いの?」
そう思っていると、突然ドクロは飛んでこなくなり変わりにさっきと同じように斬りあう音が聞こえる。そして、再びクミが泰智の方に飛んでくる。
「あの、大丈夫ですかクミさん?」
「そう思うんだったら、囮ぐらいしてくれ。」
「いや、さっき変なの飛んできたんですけど⁉後誰と戦ってるんだよ‼」
泰智がそういうと、足音が泰智の方に向かってくる。ハッキリ姿を確認できるまで時間は掛かったがその人物は女性で、髪の毛が緑色混じりの黒で、ドレスの用な服を着ていた。しかし服装とは裏腹に、死神が持ってるような鎌を持っていた。
「始めまして、わたくしホロウと言います。誰かは知りませんが、クミと一緒に死んでください。」
ホロウと名乗る女性は笑顔で言ってきた。
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