新たな力
「レン大丈夫か‼」
三人は蓮の方に急いで近づく。
「大丈夫だ。」
「あの男……言っている事は分かるけど、何か変な気持ちになったわ。」
「まぁ、それは置いとくとして。見ているんでしょ教官?」
キョウヤがそういうと、階段から蓮が初めて会った教官が現れた。
「嘘⁉いつから⁉」
「う~むそうだな。みんなが出ていった直後かな?」
現れた教官はハッハッハッと笑いなが言った。
「キョウヤはいつ気がついたんだ?」
「いや、この教官に呼ばれてこの遠征の内容全部聞いていたんだ。」
「何故言ってくれなかったの?」
「すまないな。レン君には気づかれたくなかったから口止めしていたんだ。」
「そういえば、下の階に教官が操られていたんですが?」
「実は、塔を上るごとに教官が相手するはずだったんだけど、あいつ気合い張りすぎて何を思ったのか自分自身に催眠術かけたんだ。その時にあの男が来たわけさ。つまり、あの男は関係ない。」
「そうたったんですか。何か理由を聞くと少しまぬけというか何と言うか。」
四人は安心すると肩の力が抜ける。
教官は中央に移動すると、ポケットから何かを出した。
「さて、トラブルがあったが、一番にたどり着いた物にはご褒美やらないとな。」
「そういえばそんな話があったな。」
「じゃあと言うわけで君達にこれを渡す。」
教官は、四人にクリスタルを渡した。
「これは?」
「それを握って割ったら新たな力が開放される。まぁ、どんな力かは私にも知らないが。」
「今割ってみたいんだが、教官‼俺は教官でここを出たいんですが‼」
「前に話していたコウモリが君達の前に現れたのかい?」
「はい。ですから俺は今すぐ仲間の元に行きたいんです‼」
蓮は教官に頭を下げてお願いする。
「俺達からもお願いします。」
他の三人もない頭を下げる。
「分かった。そもそも、そういう話だったしな。」
「ありがとうございます!」
「仲間、絶対に助けろよ。」
教官に一礼して、蓮達は塔を降りる。
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