速い決着
蓮は一旦腰を落とし左手を背中に回し瞬時に人形を取り出した。それを地面に起き移動する事を確認すると、人形が相手に見えないようにゆっくり横に移動する。蓮の考えていることは、人形が火傷の男に十分近づくまで引き付け、爆発させることだった。だが。
「何か仕掛けたな。しかもさっきのしゃがんだ瞬間何か動いたな。」
さっきの行動が怪しすぎて少し警戒された。しかし、まだ何をしたのかは分からなかった為まだチャンスはあると思った。
人形が男に歩いていく事を確認すると、蓮は男に向かい走り出した。そして、両手で強く握り振り上げてそのまま降り下ろす。
男は、溜め息をつきながら親指と人差し指で掴んで止めた。受け止められた蓮もそれを見ていた三人も驚いた。
「お前には足りないものが多すぎる。戦闘の経験、戦略、武器の使い方。たが、まだまともだ。一般の冒険者は話にならない。」
「そうかい。でも、戦略はちょびっとだけあるね‼」
蓮は剣を離して直ぐにその場を離れる。離れたと同時に蓮の真後ろにいた人形は不自然な動きを始めた。蓮は男の方を見ると、逃げようとはせず少し笑った用な表情を浮かべた。
次の瞬間、人形が爆発し爆煙が蓮達を包んだ。
「……どうなったも」
「少しは認める。が、まだ甘い。」
蓮が呟いた瞬間、後ろから喉元に剣を軽く当てながら男は言った。
「な⁉何で一瞬で背後に⁉」
「これが経験の差だ。もし、俺が本当に殺せと言われていたらお前をこの場で殺していた。」
「……参った。」
男は蓮が降参すると、剣を地面に置き「じゃ。俺はまたあいつらに呼ばれるまで体を休めるよ。また会う日は、本気でこい‼」と言って爆煙が晴れた時には消えていた。
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