朝から説教
翌日、心地よい風と共に蓮は起きる。そして寝ていた事に気づき急いで後ろを振り返ると、キョウヤがテントに持たれて寝ていて少しホッとしかけたが、テントの中を恐る恐る見てみる。中はテトとアリスがぐっすり寝ていて今度こそホッとする。
蓮はみんなが起きる前に森の方を見てみる。改めて見てみると中は木々で覆われていて中に入ったら迷いそうだなと思った。
それと同時にアリスがテントから出てきて蓮を見た。
「あ、アリス。おはよう。」
「おはようございます。さて、レン。そこに座りなさい。」
アリスは一礼して挨拶し蓮にここに座るように言う。蓮は訳も分からずに胡座をかきて座る。
「レン、貴方昨日何か独り言を言ってましたね?その後寝ましたよね?」
蓮は胡座から正座し手を太股に起き小声で「すいません」と呟いた。
「全く、もし敵が襲ってきたらどうするつもりだったんですか?私が気づいて見張ってたから良かったものの。もう少し危機感を持ってください。」
「返す言葉がございません。」
「う~、全く何だ?朝から何騒いでいるんだ?」
キョウヤは軽く両腕を伸ばしアリスに聞く。
「キョウヤもそこに座りなさい‼」
「あ、はい。」
キョウヤも正座してアリスの顔を見る。
「レンもそうだけど、何故キョウヤも寝たの?」
アリスの問いにキョウヤは蓮を見た。蓮は昨日の事をありのまま言った。。
「そ、それは俺が三十分位寝たら?って言ったから。」
「はぁ。それでレンが起こさずにそのまま寝たと?」
「はい、寝ました。」
「そうだとしても、そのまま寝ますか?これでは交代しながら寝るというのが無駄になります。というか無駄になりました。その油断が思わぬ被害を出すのです‼それに、本当にレンが起こすと言ったのですか?」
「本当にすみません。起こしてって一言も言ってませんでした。」
キョウヤはアリスの正論にキョウヤは頭は白状して頭を下げて謝る。
「な、なぁ。アリスってこんなに怖かったの?」
小声でキョウヤに聞き、顔を少し蓮の方向に向けて言った。
「意外だろ?大人しい人って案外怒らせたら怖いって改めて分かるわ。」
「そこ、こそこそ話すんだったら堂々と話なさい‼反省するまで朝御飯は抜きです‼」
「「誠に申し訳ございませんでした‼」」
しばらくしてアリスの説教を聞く二人だった。
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