飛んだ先は
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
青空の中、蓮はいつ落ちるか分からない状況で飛んでいる。
「すっげぇ怖いぃぃぃ‼それと心なしか下に下がってる‼」
手と足をバタバタしながら叫んだ。そうしていると、少し広い城っぽい建物が見えてきた。
「待って待って待って‼このままだと当たる‼と言ってもどうすることもできねぇ‼」
そのまま蓮は何もすることが無く、城っぽい建物の一部に突撃する。壁は壊れ中に入る。入った途端、蓮の体は熱い湯が降り注ぐ。
「生きてる……のか?それとこれは湯か?……とすると個々は?」
おそるおそる辺りを見渡すと、お風呂場に突撃していた。幸い人は誰も居なく出入口の扉はは目と鼻の先にあった。
「だ、誰も来ないうちに逃げないと‼」
蓮は扉に手を掛けて開く。しかし、丁度一人の金髪の女性が着替えている途中だった。その女性は赤面し慌てて服を着た。蓮は勢いよく扉を閉めて壁に頭をぶつける。
「やってしまったぁ‼もう俺の人生は長くない‼」
蓮は頭を抱えてそうぶつぶつ言っていると、出入口の扉は開き足音がゆっくり近づいてくる。蓮はゆっくり震えながら振り替えると一瞬にして意識を失った。
しばらくして、ゆっくり目を開けるとさっきの女性が椅子に座って蓮を睨んでいた。
「……起きたね。」
その女性は、少し怒り口調で言った。
「そ、その、ごめんなさい。何だろう?右頬が物凄くヒリヒリする。」
蓮には見えないが、蓮の右頬は綺麗な平手打ちの痕が残っていた。触って確認しようとしたが、手と足を椅子にロープで縛られて動けなかった。
「あ、あの、何ですかこれ?」
蓮は何とかほどこうとしたが、ピクリとも動けなかった。
「お風呂場の壁を壊した上に覗きを捕まえて何が悪いの?」
蓮は「うぐっ」と素で言ってしまった。
「あの、それには深い事情がありまして。」
「一様聞くけど、関係ない話はしないでね。一様名乗っとくわね。アリスよ。貴方は?」
「そ、その後では?」
蓮はみんなの事が気になり一刻も早く誤解を解いてヒロの所に向かう事しか考えていなかった。
「今言わないと何て言えば分からずに変態って名前になるけどいいの?」
「すいません自分が悪かったです。蓮と言います。」
頭を下げて謝る。
「レンね。で、その壁を開けた理由は?」
蓮は飛んできた理由だけを説明した。
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