その14
「やっべぇ‼入ってきた‼」
蓮は急いで香奈とこころを担いだ。早苗は何事と思い蓮に着いていく。それと同時に戸が勢いよく開き仮面を被った人が四人入ってきた。
「動くな‼」
一人が前に出て剣を取り出す。
「サーヤという女を出せ‼所持している石板を全て出せ‼」
声からして男だった。
「すいません、今何時だと思ってるんですか?要件は明日にしてください。」
フウは少し眠たそうに言う。
「あ、すいません。ってなるか‼さっさと出せ‼」
少しのせられそうになったが、直ぐに元に戻り威圧する。他の仲間も違う部屋を見に行く。
「すまないが、姉は今出掛けていて何時帰ってくるのか分からないんですよ。」
「なら石板の有りかは知っているのか‼」
「残念ながら知らない。」
本当の事と嘘の事を交えながら冷静に対処するが。
「そうか。知らないのは罪だ、ここで死んでもらう‼」
仮面の男は蓮達にジリジリと詰め寄る。
「フウさん、能力でなんとかなりませんか?」
「相手を一瞬で凍らせれますけど、周りの人にも影響しますが?」
「あ、やっぱり止め。」
ジリジリと詰め寄る中、他の仲間達が戻ってきてその男に耳打ちをする。
「そうか何も無かったか。じゃあこいつらは本当に死んでもらうしかないな。お前らは外に出てあの人と待っといてくれ。」
仲間が頷き外に出ようとしたが、一人が何かに躓き転ける。仲間の一人が布団を確認すると、何か軽いレクチャーをしていた。
「何やってるんだ?」
「そういやあそこで寝てたのってフウだったよな?」
「そうです……ね。」
そこで三人は気付いた。もう一人いたことを素で忘れていた。
その仲間が毛布を外すと同時に一人が違う方の仲間に投げられる。もう一人が慌てて剣を取り出し斬ろうとしたが、顎にアッパーを受けて倒れる。
「全く、うるさいよ。寝さして。」
目を掻きながら、泰智は周りを見てみる。寝起きのため少し状況が理解できなかった。
「な、何時からそこに‼」
男が泰智の方を見ると、蓮達は一斉に取り押さえる。そのまま呆気なく地面に押さえ込めた。
「よし、泰智ナイス‼」
「早苗、どうゆうこと?」
イマイチ理解出来ない泰智は早苗に聞く。
「よくわかんね。」
「もう、何?夜中なのにドタバタしてるの?」
寝ぼけながら香奈は起きる。
「誰かロープ‼ロープでこいつ縛る‼」
理解できてない三人は言われた通りロープを持ってきて、男を縛った。
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