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俺達の冒険物語  作者: 梅松
お使い編
461/1019

その11続

「さて、どうするか。」


 蓮は雪山にもたれながら雪玉を作る。


「そうですね。被弾したらアウト何てルールも無いですし二人で特効して一人で守るって手もありですね。」


 コウも雪玉を作り、蓮に渡す。


「それより、問題児何処行った?」


「それならそこで。」


「くらえー‼」


 早苗は雪山から顔を出しむやみに雪玉を投げる。当然適当に投げてるため雪玉は変な方向に飛んでいく。そして、フウはそれをみて、早苗に投げ顔面に当たり倒れる。


「……うん、戦力外だな。」


 雪山から少し覗いて改めて早苗は使えないと感じた。


「少し反則かも知れませんが、傷つけない程度なら武器や能力を使っても良いですよね?」


 剣を取り出し火をつける。


「それ雪合戦じゃねぇよ‼」


「用はあの旗を取れば良いんですよね?どんな手を使っても?」


「いやルールはあまり詳しく書いてなかったけどそれ反則‼」


「あいつだけは……あいつにだけは‼」


 コウの中の負けないというスイッチが入る。


「負けれないんだぁぁ‼」


 コウは剣を構え相手に突っ込む。フウは出てきて雪玉を投げるが、剣のせいで雪玉が当たる前に溶ける。


「ちょ、ズルいぞ‼」


「勝てば良いのだ‼」


 それを聞いてフウは泰智の方を向き。


「ですって、泰智さん。こちらもそれで行きましょう。」


「了解。」


 泰智はフウの言葉を聞いて動き出す。泰智はコウに雪玉を投げるが当然溶ける。


「そんなじゃ止められぐはぁ‼」


 コウはそのまま走ろうとしたが、突然雪が崩れ尻からVの字ではまる。

 泰智はミチの所で習った土魔法の「地面操作(グラウンドレーション)」で地面の一部をくりぬいて落とし穴をあらかじめ作っており、フウの能力で雪が落ちないようにしておいていた。落ちないようにしていただけで、人が乗っかったら当然崩れる。そういう仕掛けを二人はしていた。そして、見事に落ちた。


「イエーイ‼ナイスです。泰智さん‼」


 フウは泰智とハイタッチをする。


「まさか雪合戦で土魔法がこんな形で役に立つとは。いや、ほんとはこんなことに使ったら駄目なんだけどな。」


「……あれ‼俺一人だけ⁉」


「泰智さん、もはや敵は一人‼このままあいつに‼って何処見てるんですか?」


 泰智が後ろを見ていたので一緒に見ると、コウが後少しの所まで上に上がっていた。


「何ぃぃ‼おのれまだ這い上がってくるか‼」


 フウは慌てて戻り、能力で穴を埋めるが溶けていく。埋めては溶けての繰返し。


「……醜いな。」


「同感だ。」


 蓮と泰智は互いに旗を同時に抜いた。


「さて、戻りますか。」


「だな。」


「たいちゃーん、待ってー‼」


 二人は家に戻ろうとすると、早苗は起き上がり急いで二人を追いかけた。

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