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俺達の冒険物語  作者: 梅松
半人の里編
443/1019

その後

 里から帰り数日がたった。


コウは人嫌いを治すために村の人と話そうとするが

中々上手くいかなかった。

 まるで人と話すのが苦手な人を見てるのと同じだな。

と泰智はそう思い呟いた。

 蓮は前回の戦いで自分自信のレベルを上げるため、

香奈と早苗で近くの敵を狩っていた。


「ふぅ、やっぱり戦いは慣れないな。

この木槌も俺には合わないな。

後で泰智の剣一本貰おう。」


 今日の狩りは終わり家で寛いでいると、

泰智が布を縫いながら話しかける。


「蓮よ、少し頼みたいことがあるんだが。

ちなみに物を作る方で。」


「別にいいが……何だ?」


「実は。」


 扉を勢いよく開け会話が途切れた。

見ると、コウが少し落ち込んで蓮の隣に座った。


「……駄目だ、どうしても話かけれない。

近くにいるだけで少し殺気が。」


 ボソボソと呟きながらコウは頭を抱える。

蓮と泰智は顔を合わせてそっとしておこうと、

お互い視線を交換し頷いた。

 そのすぐ後、二階から早苗が泰智を呼ぶ。


「泰ちゃん‼

ちょっと手伝って‼三人では手に終えないよ‼」


「……一体何をしてるんだ?

あ、さっきの話後で言っとくな。」


「おう。」


 こうした日々がしばらく続いた。

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