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俺達の冒険物語  作者: 梅松
半人の里編
442/1019

その56

 クロエの言葉にコウは少し驚き。


「それは何故なんですか?」


「いきなり見知らぬ奴と仲良くなるのは難しい。

なら、お前が信頼できる人間の方が良いだろ?

そこから少しずつ克服すればいい‼」


 クロエの言っていることは確かに分かる。

まずは蓮達で少し軽くし最終的に、

初対面の人間と話すのだろうと、蓮はそう思った。


「……分かりました。

二人は……大丈夫ですか?」


「俺は大丈夫だよ、というか大歓迎。」


「俺も大丈夫だが、香奈達は分からないしな。」


「あ、言い忘れてたけどシュリ達とメイシャさんらは

しばらくここに残るらしい。

エリとナッキーはナンパ、シュリはそれを止めるため。

よっちゃんはクロエさんとまだ話がしたいらしい。

メイシャさんはそれの付き添い。」


 泰智は技能士聞いていたことをすっかり忘れており

あぶねーと言いながら蓮に言った。


「あ、そうなんだ。

いや、それは良いとして早苗と香奈は?」


「あの二人はもう少しで帰ってくると……噂をすれば。」 


 香奈達はモエや天狐達と一緒にこちらに向かってきていた。


「二人とも何かあったの?」


 香奈は荷物を背負っているコウを見て泰智に聞く。

さっき話していた事を短くさっきいなかった組に話した。


「お兄ちゃん、何処かに出掛けるの?」


 それを聞いたモエはコウの所に寄り悲しそうに聞く。


「うん、お兄ちゃんの苦手な物を克服しにな。

たまに帰ってくるけど……待てるか?」


「うん、次帰ってきたとき料理出来るようにしとくね。

ちゃんと帰ってきてね約束だよ?」


「あぁ、約束だ。」


 二人は指切りをしてクロエに「妹を頼みます」と言った。

クロエは軽く頷き少し微笑んだ。

 兄弟愛を見て泰智は「最高の兄弟だな。」そう呟いた。


「で、香奈さんと早苗はオッケーですか?

後こころも。」


「全然大丈夫だよ。

最初に会ったときは少し怖かったけど。」


「私も大丈夫だよ~。

ねーこころちゃん?」


 こころも小さく頷く。


「では、俺達は帰ります。

泰智、テレポート魔法出来たって言ってたけど大丈夫なのか?」


「大丈夫、ミチさんの元に作ったから。」


 蓮達はテレポートで帰ろうとしたとき、

後ろの方から野狐が走ってきまだ帰らないでと言った。


「ど、どうした野狐?」


「じ、実は頼みたいことが有りまして。

でも急いでるのでしたらこの紙を渡しますので

見ていてください。それから天狐‼」


 蓮に紙を渡し天狐は泰智に前に渡した宝石を返したけど


「はい、お兄ちゃんこの宝石返すね。

実は大事なものだったなんて知らなかった。」


「あ、ごめんね説明不足で。」


 ちらっと野狐の方を向くと紙が出されており小さい字で

「妹には嘘を言っておきましたので」と書かれていた。


「では帰ります。

次来たときは良いお酒を持ってきますので。」


「それは楽しみだ。」


「コウ頑張れよ。」


「お兄ちゃん早く帰ってきてねー‼」


「皆さん気をつけて‼」


 クロエ達の別れの言葉と共に

蓮達はテレポートで自宅に戻った。

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