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俺達の冒険物語  作者: 梅松
半人の里編
441/1019

その55続

 襲撃があった三日後。

三日間、蓮は家の復旧に取りかかっていた。

そして、ついさっき最後の家を建て直した。


「ふぅ、疲れた‼」


 蓮は道具を片付けているとフラフラと泰智が現れた。


「お疲れー。

にしても日本で建てるより速いな。」


「最初は俺も思ったよ。

スキルのお陰でもあるけど

異世界の建造物が意外と建てやすい。」


「さいですか。

今日でこの里とお別れか。」


 辺りをぐるっと見渡してそう呟いた。


「ほとんど家建ててたんですけど。」


「次来たときはゆっくりしようぜ。」


「だな。」


 二人はクロエの家に戻ると玄関の前にコウが

少し大きな荷物を背負っていた。


「お、コウどうした?」


 蓮は少し心配しつつ聞いてみると。


「実は団長に用が。」


「呼んだ?」


 玄関が勢いよく開きクロエとユウナギが出てくる。


「団長、実は前に言ってた事なんですけど。」


「あー、人間嫌いを治す修行だっけ?

やっとその気になったのか?」


「はい。」


 二人はコウの言葉に少し驚いた。

三日ほど前まであんなに人を嫌っていたのに。


「それは何でだ?」


 コウの顔は既に分かってるような表情だった。


「俺は……この二人に会って初めて気づきました。

一人は仲間の為に頑張る人。もう一人はその人を信じる人。

俺には無く二人に有るもの…それは信頼や絆だと分かりました。

俺もそれがあれば守るものも守れると思います。

たがら、俺は人嫌いを無くすためにどうか‼」


 コウは頭を下げると、クロエは蓮達を見ると

ニヤリとした顔になる。

蓮は直感でよからぬ事を考えていると思った。


「分かった、じゃあ俺から一つ課題をだす。」


「それは?」


「それは……あやつらと同行しろ。

そして自分に無いものを持て‼」


 蓮の直感は珍しく当たった。

これから騒がしくなるなと思い泰智を見ると。

 泰智の表情は少し喜んでいるように見えた。

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