その6.3
早苗、蓮パートです。
「蓮ちゃんどこ行こうか?」
泰智と香奈が別れたすぐのこと。
「そうだな、早苗はどこに行きたい?」
「うーん、うーん。
……あ、そうだ‼服屋に行きたい‼」
「そうだな、俺もいつまでも学生服じゃな。」
「よーし、行こう‼早く行こう‼」
「せかすな、せかすな。
そもそも服屋どこにあるのか知ってるのか?」
「フッフッフッ、パンフレット見れば大丈夫‼」
「……大丈夫かなぁ?」
そんな会話をして、
十分ぐらい歩いてる最中にある人物と会う。
「待って~、蓮ちゃ~ん、早苗ちゃ~ん。」
「ん?誰だろ?」
「……嫌な予感がする。」
「待って~。」
後ろを見る。
さっき別れたばかりのおねえさん(メイシャ)が、
走ってやってくる。
「ふぅ、やっと追い付いたわ。」
「おねぇ何でいるんですか?」
「そ、そうだよな、何でいるんですか?」
「あっら~、いちゃ悪いのかしら?」
「い、いえ、そういうわけじゃあ。」
「良かったわ~、もう嫌われたのかと思っちゃったわ。
実はこれから買い物があるのよちょっと付き合ってくれる?」
「いや、これから服を買いに、」
「いいじゃん蓮ちゃん、私まだおねぇに聞きたいことがあったんだよ。」
「あっら~嬉しいわ。」
「早苗がそういうのなら、」
「じゃあ行きましょうか?」
そう言っておねぇと早苗と買い物に行くことになった。
「ねー、おねぇ、なに買いに行くの?」
「今日の晩御飯の材料を買いに行くの。」
「そうなんだ。
おねぇて、料理するんですか?」
「結構するわよ~、
よっちゃんは作らないから私がほぼ作ってるんだけどね。」
「どっちが女で、どっちが男なんだろ?」
「フフフ、そうよね。
あら?あそこで決闘やってるわね。」
「決闘?」
早苗は不思議そうに言う。
「知らないの?じゃあ実際に見てみましょ。
リングの上に対戦する人の名前が表示されてるの。
え~と、今日の対決は、
ナッキーと……え、嘘でしょ?」
「おねぇ?誰だったの?」
「……。」
おねぇは答えない。
「いったい誰なんだ。」
俺はリングの上の方を見る。
「え~と、
……泰智?」
更にリングの方に見てみると、
やはり泰智がいた。
「えっ、どういうこと?」
「俺に聞かれても。」
「あら、あれ香奈ちゃんじゃない?」
「え?あ、本当だ。
おーい、香奈‼」
「あ、蓮くん‼」
人混みの中から香奈が出てきた。
「香奈ちゃん、何があったの?」
早苗は不思議そうに聞く。
「じ、実は。」
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