その39
「でもよ、あのままだといずれ人質とか
出してきたりして怖いんだよな。」
蓮は色々マイナスな事を言うと
野狐はあることを思い出した少し顔色が悪くなる。
「……蓮さん、少し不味いことが‼」
「どうした野狐⁉」
「さっきあの詐欺師妹何処か聞いたじゃないですか。
それに探してる宝石って前に
泰智さんが妹にあげたじゃないですか‼」
「あ……で、でもよ家バレてないからセーフ?」
「一体何の話をしているんだ?」
「団長実は‼」
「見つけましたよ‼」
その声はコウが戦ってる方から聞こえてくる。
全員その声の方に向くと天狐とモエが黒ローブに捕まっていた。
「サギさんが言ってた狐の女ってこいつの事でしょう?
それと近くに珍しい半人も見つけました‼」
「そう、そのガキだ。」
「「さ、最悪の事態だぁぁ‼」」
蓮と野狐は予想していたことが起きてしまって頭を抱えた。
「泰ちゃんの物真似やりまーす。
あの敵……有能。」
蓮の隣で泰智の物真似を早苗がした。
「てめぇはこんな大変なときに何やってるんだこらぁ‼」
「えっと、その、ごめんなさい。」
「おい……てめえ妹に気安く触んじゃねぇ‼」
そんなことをしているとコウの方は
ますます怒っておりその男目掛けて走りだし
斬りかかろうとするがセイルーンが
身代わりになり撃を食らった。
「全く、そうキレるなよ。
こっちには二人の人質がいるんだぞ?」
「くっ‼」
「というわけで少し離れろ‼」
隣からサギが現れコウの顔を殴る。
更に追加のパンチがコウを襲う。
「ハァー、何も出来ない敵を攻撃するのはたまらねぇ‼
それと、そこのお前ら近づいてみろ、こいつらの首が飛ぶぞ‼
後、勝手にお前ら殴ってて良いぞ。」
サギは別の黒ローブにコウを渡し
コウを殴ったり蹴ったりした。
「……どうすることも出来ないのか‼」
「おい、一つだけ言っておくぞ。」
少し前にクロエが出る。
「何だそこの角生えてる女。」
「お前ら……後でどうなっても知らないぞ?」
その言葉は遠くにいたサギ達にも分かるぐらい
殺気や怒りが凄かった。
「ふ、ふん、こっちに人質がいることを忘れるなよ‼」
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