その39
目が覚めると昨日と同じ光景に泰智は少し溜め息をついた。
「……また昨日と同じ光景。
天井が見え隣にこころが座っている。
変わってる所は寝てるところが廊下ってぐらいだな。
というわけで二度寝かな。」
泰智は再び寝ようとするが
隣にいたこころがぺちぺちと顔を叩いてくる。
「わかった起きるよ。
……そういや何でここにいるんだっけ?
あー思い出した野狐の手紙で来たんだった。
で、他のみんなは?」
泰智は家の中を隅々まで見たが誰もいなかった。
「……何処行ったんだ?
こころ何か知らない?」
泰智はこころに聞くと手で
よくわからないジェスチャーをしていた。
「……全く分からない。」
すると玄関の方からノックの音がした。
泰智は条件反射で扉を開けた。
「はーい。」
開けると三人の男が扉の前で立っていた。
「すいません、少しお伺いしたいのですが。」
「あ、家新聞要らないんで。」
泰智はそういって扉を閉めた。
そのすぐ後またノックをしていたので開ける。
「何や。」
「ここに狐の女はいないか?」
「知りませんね。
はい、もう終わったから帰った帰った。」
泰智はそういったら前に立っていた男は胸ぐらを掴んだ。
「おい、調子に乗るなよ?
こっちはな、何時でもお前らを殺す事だってブフォア⁉」
その男が殺すと言った瞬間、泰智は顔面におもいっきり
重たい拳を叩き込んだ。
「全く、最近の勧誘や新聞には困ったもんだ。
で、そこのお二人さんはどうする?
基本的にそっちから攻撃しない限り俺は攻撃しないけど?
後こいつ連れて帰って。」
泰智がそう言うと後の二人はその男を担ぎ上げ一目散に逃げた。
「う~ん、今の見た感じ人間だったな。
里の方にでも行ってみるか。
その前に着替えるか動きにくい。」
10分後。
泰智は乾いた服を着てパーカーを着た。
「よし、準備オッケー。
そうだ。おーいマキ起きてるか?」
「何でしょうかマスター?」
フードの中からマキがひょっこりと顔を出す。
「一様こころの手元に移動してくれないか?
もし戦闘になったときお前の身が危険だからな。」
「了解です‼」
「じゃあ行くぞこころ。」
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