その35
四人はその店に近づくと木製の商品が多かった。
「昔感が凄いな。」
「こころ、この中で興味がある物はなんだ?」
泰智の質問にこころはある商品に指を指す。
それは髪ときブラシだった。
「……あれが欲しいのか?」
「……。」
こころは首を縦に振った。
「じゃあ買うか。
……か、香奈さんは何か欲しいものありますか?」
泰智は香奈に少し気まずそうに聞く。
「どうしたの急に敬語なんて。」
「いやー、今回の件で物凄くしてくれてたので
何かお詫びの品をと思いまして。」
「……じゃあ、私の好きそうなの買って。」
「え~と、じゃあこれなんかどうかな?
ハート型のペンダントとか。」
「私あんまりそういうのな付けないかな。」
「じゃあ今度手作りの品を渡すんでそれで何とか。」
「じゃあそれで良いわ。」
香奈は少しクスっと笑って答えた。
「あ、泰智俺にも何か作ってくれよ。」
「まぁ、難しいものでなければ。
すいませーん、このブラシください‼」
「あ、皆さん無事だったんですね。」
泰智がブラシを買ったのと同時に野狐が現れた。。
「どちらかと言うと大丈夫じゃなかったよ。
思い出しただけでも少し気持ち悪くなってきた。」
「すいません、団長誰に構わずお酒を進めるので。」
「あ、野狐少しこっち来て。」
泰智は野狐を呼び出して耳打ちをする。
「何を話してるんだ?」
「……分かりました。
蓮さん、何か頭の中で考えてください。」
「え、突然言われてもな……別に良いけど。
(訳が分からん、泰智に何か言われてたのが引っ掛かるが。)」
「へー、蓮今俺が野狐に言ったのが引っ掛かるの?」
突然泰智が考えてることを言われてビックリした。
「え、お前何で考えたこと分かるんだ⁉」
「ミチさんから貰った紙が何と相手の能力を
コピー&アップしてくれる魔法書かれていたんだ。
やり方は簡単だったよ能力を使用してるときに
右手で触れると能力が使えるようになった。
更に直接触ると相手の過去も分かるようになったよ。
あ、ちなみに前に貰った本に今まで
コピーした能力を保存できるんだ。」
「何だその魔法、コピー&アップって
コピー&カットみたいに感じるな。」
「じゃあこの魔法コピアにするわ‼」
「変えにくくなるから止めろ‼。
うん?それ俺でも使えるんじゃないのか?」
「あ、その紙なら最後ら辺で読まないと効果無いらしいし
一回読んだら自動で消えた。」
「くそー、まだ使えるんだったらこいつのこころ詠んで
好きな人を暴露するつもりだったのに。」
「あ、泰智君それ私達に使わないでね。」
「まぁ、あんまり多用しないけど何でだ?」
「何でも良いから‼
さ、もう帰りましょう。」
香奈は泰智の腕を引っ張って家に戻る。
その後ろからこころが着いてくる。
「……香奈、察するよ。」
「何だか分かりませんが役に立てて良かったです。」
蓮と野狐はゆっくり家に戻った。
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