その33
一方、香奈達は。
「ぐこぉー‼」
クロエは瓶を抱きながら横になって寝ていた。
「さっきまで物凄く笑っていたのに。」
「こうなると夜まで起きないな師匠。
トイレに行った二人は大丈夫か?」
陽子は部屋を少し片付けると
トイレに行ってた蓮とエリがしんどそうに戻ってきた。
「うぇ、しんどい。」
「大丈夫?お水あるけど飲む?」
「あ、ありがとう。」
「ありがたくうぇ、頂きます。」
蓮とエリは水を一気に飲み干し座る。
「ハー、少し落ち着いた。」
「全く、旦那が頑なに譲らないから少し出かけましたよ。」
「後からきたやつに言われたくないな。
そういや、早苗がいないが?」
「さっき泰智君が早苗を連れて外で戻しに行ったわ。」
「早苗は大丈夫なのか?」
「多分大丈夫だと思うけど。」
香奈が少し心配そうに言うと
玄関のドアが開く音が聞こえる。
「あ、帰ってきたみたい。」
襖が開くと泰智は少し早歩きで部屋の中を見渡す。
「どうしたんだ泰智?」
「俺の薄いパーカー何処⁉
あの中にティッシュ入ってたんだが‼」
「おい、そんな慌ててどうしたんだ?」
「早苗の服に嘔吐物がついたから速く拭き取る。
ナッキーはギリ付かなかった。」
「あ、はい。」
蓮は泰智のパーカーを投げる。
泰智はそれを受け取ると急いで玄関の方に行った。
「……泰智の服、着物だよな。」
「意外と似合っててビックリした。」
「髪が長かったら遠くから見たら絶対に間違うな。」
「聞こえてるぞー‼」
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