その23
「さて、しんみりした話は止めて誰か腕。」
「あ、そういえばお酒持ってきてたわ。
はい、鬼殺しの酒と竜殺しの酒。」
メイシャはバックから二本のお酒を取り出してクロエに渡す。
「おっと、これはどうも。
しかし良く竜殺しの酒手にいれたな。」
「何ですか竜殺しの酒って?」
香奈は不思議に思って聞いた。
「酒のランクの一つよ。
鬼は3番目に美味しくて、竜は2番目に美味しいの。
ちなみに鬼は5年で作れるけど
竜を作るには最低でも10年前以上かかるのよ。」
「日本で言うワインみたいな感じだ。」
メイシャと陽子は香奈にそう説明した。
「あー、でも贅沢言うんだったら神殺しの酒飲みたいな。」
「神殺しが一番美味しいんですか?」
「うん、美味しいけどあれは百年にたった5瓶しか
作れない幻のお酒よ、早々手に入らないわ。」
「ハー、誰か私に恵んでくれ。」
「そういえば団長、見回り組がガイルを目撃したと情報が。」
「またか、最近目撃が多いな。」
「ガイルって?」
蓮は少し興味があり聞いた。
「ガイルは体型は人と一緒だけど手や足が色んな動物なの。
ちなみに個性は全部違うから飛べたり飛べなかったり
話せたり話さなかったりするのも多いわ。」
「それが4、3ヶ月前から良く現れるんだ。
まぁ、それだけで特に問題無いんだが。」
「……何か怪しいですね。」
「そう思うだろ?
それにあいつらどうやって入ってるのか疑問なんだよ。」
「え、そのガイルって半人の部類に入らないんですか?」
「ガイルはモンスター扱いなの。」
「それにこの里に貼っている結界は
人間と他の人しか入れない。
前に陽子が言ってたいわゆるハーフだ。」
「それは不思議ですね。」
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