その19続
「おー、野狐か。とりあえず入れ。」
中から女の人の声が聞こえた。
「では失礼します。
皆さんも中へどうぞ。」
「わ、分かった。」
蓮達は中に入り野狐が襖を開けると部屋の奥に
頭に赤い角が生えていて金髪の青い女の人が座っていた。
「野狐、その人らがお前たちの恩人なのか?」
「は、はいそうです。」
「まぁとりあえず入って適当に座ってくれ。」
「は、はい。」
「師匠お久しぶりです。」
「お久しぶりです。」
陽子とメイシャが団長に挨拶をすると
団長は少し驚いた表情を見せた。
「お、陽子とメイシャじゃないか‼
元気にしてたか?」
「はい、このとおり元気です。」
「団長さんも元気だった?」
「見ての通りだ。
しかし最近腕相撲すら相手にしてくれなくてよ。
少し相手してくれないか?」
「師匠すまないが今そんな気分じゃないんだ。
また今度という形で。」
「ハー、またか。
おっと自己紹介がまだだったな。
私の名前はクロエだ、野狐から恩人と聞いている。」
「あ、蓮です。」
「香奈です。」
「シュリです。」
「エリです。」
「ナッキーです。」
みんなさっきの話で少し怖くなっている。
「うんうん、みんな良い面構えだ。
……野狐の話だと後二人いないようだが。」
「あ、そのワープしたときに離れまして。
さっきユウナギさんが探しに行ったので俺達も早く探しに。」
「ユウか……後少し位で帰ってくると思うからここで待っとけ。
あいつは半人の中でも速いし探すのも得意だ。」
「ま、万が一何かあったら。」
「ユウに任せとけ。
どうせあいつ何分か待っとけて言ったんだろ?
あいつがそれを言ったら必ず見つけてくれるから。」
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