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俺達の冒険物語  作者: 梅松
フェンディル王国編
37/1019

その2

翌日。


「泰智君、蓮君、もう朝だよ。」


 外の方で香奈の声が聞こえる。


「わかったー。もう出るから少し待って。泰智、起きろ‼」 


 さっきから起こしているが中々泰智は起きなかったけど


「……もう朝?」 


 目を瞑りながら泰智はそう言った。


「うん。」


「……わかった。」


 泰智は立ち上がりあくびをした。


「早くしてくれ。」


「五分待って。」


 五分後。


「オッケーだよ。」


「よし出るぞ。……寝癖なおせよ。」


 泰智は服を着替えて顔を洗い歯を磨いたが、寝癖だけ直していなかった。泰智の寝癖は結構ひどかった。髪の毛が全部立っていた。


「気にしたら負け。」


「……せめて前髪だけでも直そうぜ?何のために五分待ったんだ?」


「五分で眠たさがなくなる。」


「とりあえず寝癖を直せ‼」


 更に五分後。


「よし、これでいい。香奈待たせたな。」


 そう言ってドアを開ける。


「遅かったね。まー、大体わかるけど。」


 香奈はそう言って泰智を見る。


「気にするな。」


「さて、朝ごはん食べるか。……早苗は?」


「トイレ。」


「あ、はい。」


「おっまたせー‼」


 朝から元気良く、早苗は廊下を走ってこちらに向かってくる。


「おはよう早苗。後廊下を走るな。」


「おっはよう泰ちゃん、蓮ちゃん。」


「それでは、早く朝ごはん食べよう‼」


「元気だな。」


 一階に降りて、ホテルの鍵を返して、そして、隣の喫茶店に寄った。


「いらっしゃいませー、何名ですか?」


「四名です。」


「では、こちらのテーブルに案内します。」


 店員さんがテーブルに案内してくれた。


「それでは、ご注文が決まりましたら、お呼びください。」


 そう言って、メニュー表を渡して、店員さんは仕事に戻った。


「じゃあ何にしようかな。」 


 蓮達はメニュー表を見て何にするか決める。


「俺はランチセットで。」


 最初に決まったのは泰智だった。


「私もそれで。こっちの方がお得だし。」


 正直何でもよかったから、同じ奴を頼むことにした。


「じゃあ俺も。」


「みんな早いよう。」 


 机にベターと張り付きながらメニュー表を見る。


「早苗もランチセットにしたら?」


「うーん、それもいいんだけど、たまには、違うやつにしたいな。」


「たまにわって、お前朝御飯外で食べてる訳じゃないだろ?それで、他にどんなのがあるんだ?」


「ドーナッツとかぁ、モチモチ食パンとかぁ、コーヒーセットとかぁ、」


「すいませーん、ランチセット四人ぶんお願いしまーす。」


 泰智は少し呆れて頼んだ。


「わかりました。」


「ちょちょ、泰ちゃん‼なに勝手に決めてるの‼?」


「いや、お前がさっき食べたそうなやつ、全部ランチセットに入ってるから。」


「え?ドーナッツやパンやコーヒーも?」


 早苗はきょとんとした(--;)になる。


「入ってる。」


「なーんだ、それなら早く言ってよ。」


「ランチセットの内容を見てないお前が悪い。」


「それは言えてるわね。」


「早苗も少しはよく見てから考えろ。」


「だってこれに書いて、」


 早苗はメニュー表の表をバンバンと叩き主張する。


「後ろ見てみ。」


そう言われて早苗は、メニュー表の裏を見ると確かに書いてあった。


「……。」


「早苗、言うことは?」


「まだご飯来ないかな?」


 目をそらしながらそう言った。


「話をそらすなー‼」


「お待たせしました。ランチセットです。」


「まぁまぁ、それはおいといて、ご飯食べよう?」


「そうだな。」


 そんなこんなで、朝ごはんを食べた。

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