その16
目を開けるとさっきまで地下の部屋だったが
のどかな景色になっていた。
「……移動できたのか?」
「できたわよ、前に来たときと一緒だわ。」
「よ、良かった。」
香奈は胸を撫で下ろした。
「景色いいですね。」
「こんな俺でも惚れ惚れしてしまう。」
「こんな景色がまだあったとは。」
みんなは景色に感動していると遠くから
前に聞いた懐かしい声が聞こえてきた。
「みなさーん‼」
「あ、野狐じゃん。」
「お久しぶりです皆さん。
元気でしたか?」
「そりゃもちろん。」
二人は軽く握手をして野狐はあることに気づいた。
「……あれ?泰智さんと髪の短い子は?」
野狐は泰智がいないことに不思議がっていた。
「え……。」
蓮は辺りを見渡してみたが泰智と早苗だけいなかった。
「あいつらぁぁぁぁ‼
何で毎回問題を起こすんだよ‼」
「どうしていつも順調に進まないのかしら?
後確か泰智君は最後の方だった……早苗ね。」
香奈は溜め息をつきそう呟いた。
「もしかしたら近くにいるかもしれません。
少し探してきます。」
「俺達も探すよ……責任は少しこっちにもあるから。」
「ならお願いします‼」
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