その14続
「とにかく正解よおめでとう。
後2問だから頑張ってね。」
「泰智、答え何なんだ?」
蓮は答えが分からず泰智に聞いた。
「花の名前、フヨウは夏に咲く。
春夏秋冬の順番で行くと二番目だから次女。」
「それ、花知らなかったら分からないだろ。」
「でしょうね。」
「では2問目、私はいつから個々の城にいるでしょうか?」
「分かるか‼」
蓮は絶対に分からない問題を出されて思わずキレた。
「じゃあ仕方ないわね……ここで働いてる人で最も長い人は誰?
1、私。2、ユミ。3、シャンメ。4、スミレ。」
「う~ん、これは分からない。」
みんなは色々考えたが思い付かない。
「……あ、そういえば写真。
ユミさん、今あの写真って持ってますか?」
蓮はふと前に見た写真を思いだし聞いた。
「え、何の写真ですか?」
「妹さんを探す時に見せて貰った写真ですよ。」
「それなら今持ってますよ。」
ユミはポケットから写真を取りだし蓮に渡す。
写真を見るとスミレだけ写真に写ってなかった。
「う~ん、これだけじゃ分からないな。他に写真とかは?」
「おっと、写真を見て答えるのは失格にするわよ。
でもその写真なら別に問題ない。」
ミチは蓮の行動を阻止した。
「と言われましてもさっぱり分からないですよ‼」
「なら頑張りなさい。」
「ねーねー、これ何?」
クイズに飽きたのか早苗はどっかから持ってきたのか
一冊のノートを持っていた。
「ちょ、それ‼」
それを見たミチは少し慌てる。
「早苗、それ貸してみろ。」
「はーい。」
「ちょ、ちょっと‼」
蓮はノートを開いてみると一枚の写真が挟まっていた。
写真には小さい女の子かこの城の前に写っていた。
その少女は何処と無くミチに似ていた。
「……可愛いですね。
これってミチさんの昔の写真ですか?」
蓮は少しニヤニヤしながらミチに聞いた。
それと同時にみんなが横からその写真を見る。
「ハー、全く隠していたのに見つけてくるとは。」
「この写真を見た限りだと一番長いのはミチさんですね。」
「……そうよ、それは15年前の写真よ。
確か五歳の時に両親と来たわ。」
ミチは溜め息をつきながら言った。
「え……てことは今二十歳⁉」
その場にいたユミ以外全員驚いた。
「へー、じゃあシャン姉も二十歳なんだ。」
「……こうなったら最後の問題よ。
蓮の初恋の人は次のうち誰でしょう‼1、」
「ちょ、それは卑怯でしょ⁉
というか人の初恋を勝手に問題にするなー‼」
「はーい、答え知ってまーす。」
泰智は手を上げた。
「泰智、手を上げなくていい‼」
蓮は泰智の手を無理矢理下ろす。
「え、問題じゃないの?」
キョトンとしながら泰智は言った。
「どうみても悪意満々のクイズじゃないか‼
そういえばよくよく考えてみればミチさん何で言わすんですか⁉
前に知ったって言ってたじゃないですか⁉」
「前回のは勿論嘘に決まっている。
泰智、来なさい、そして答えを言いなさい。」
「はーい。」
「止めろ泰智ぃ‼」
蓮は泰智がミチの土古路に行くのを必死で止める。
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